法廷弁護士

2018-03-22 []裁判で訴えられるということ

裁判で訴えられていた男が、取り下げ要請を断った元交際相手を殺害。

男が別の女性と婚約中であったために、婚約者に慰謝料を払った元交際相手が、慰謝料は男が立て替える約束であったとして男を訴えていた。

数日内に判決が出る直前の犯行ということで、結審(口頭弁論が集結して判決が出せる状態になっていること)している以上、通常は訴えの取り下げができない。

判決が出ることを何としてでも阻止したかったのだろうか。

50万円をめぐる裁判で人を殺めてしまうとは、相当、精神的に追い込まれていたのだろう。

裁判で被告になるということは、重圧になる。

長くて1年以上、裁判のことが頭から離れない。

早期に裁判で訴えるべきとアドバイスすることもあるが、先手必勝で精神的優位に立つことも意識している。

相手は逆に、被告の立場に追い込まれる。

被告になるということ、もっといえば裁判を抱えていることは、ここまで人を追い詰めることもある。

裁判を扱う法廷弁護士の仕事はある程度、クライアントの心のケアも含むのだろう。

 

参考記事

 

多摩・女性殺害
容疑者、婚約隠し交際 訴訟トラブルに
毎日新聞2018年3月20日 07時30分(最終更新 3月20日 08時50分)

 東京都多摩市のマンション敷地内で派遣社員の上田真由華さん(26)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された横浜市鶴見区上の宮1、保険会社員、鈴木浩章容疑者(29)が、別の女性と婚約していることを隠して上田さんと交際したために訴訟になっていたことが明らかになった。警視庁捜査1課はこのトラブルが事件の背景とみて調べる。

 訴訟資料によると、鈴木容疑者と上田さんは2014年4月、保険会社に同期として入社し、交際に発展した。しかし鈴木容疑者には当時、婚約者がいた。2人の交際の事実を知った婚約者は上田さんに、慰謝料約50万円を支払わせたという。

 上田さんは昨年7月、「(自分が支払った)慰謝料は鈴木容疑者が立て替える約束だった」として鈴木容疑者を提訴。東京地裁は19日、上田さんの訴えを認め、鈴木容疑者に約50万円の支払いを命じた。

 同課によると、鈴木容疑者は「訴訟を取り下げてもらうため会いにいったが、聞いてもらえず包丁で刺した」と供述している。【深津誠、春増翔太、山本佳孝】

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